バッティングゲージを自作したアッパレなお父さん
我チームの４年生選手のお父さんの話です。
１年前、息子さんが少年野球を始め我チームへ入団しました。
お父さんは野球見経験者です。
野球どころか、スポーツを本格的にやった経験はないと言っていました。
学生時代も体育会系の部活に入ったこともなく、ずっと文化系の部活をやっていたそうです。
そのお父さんが、息子の野球が上達しないので相談に来ました。
息子自身も野球が上手くならいので、「上手くなって、レギュラーになりたい！」とお父さんへ話していたようです。
お父さんも何とかサポートをして上げたいと思っていたようですが、運動音痴なので、何もできないと考えていました。
私は、お父さんへ、「基本練習の相手からやったらどうですか？」とアドバイスをしました。
しかし、そこには大きなハードルがあり、身構えてしまいました。結局、親子練習は実現しませんでした。
ある日のこと、野球部の倉庫の扉が壊れてしまいました。
そこに丁度、そのお父さんがいました。
お父さんは、日曜大工の道具を持ってきて、手際よく扉を直してくれたのです。
（感謝〜♪）
その時、あるアイデアが浮かんでお父さんに言いました。
「子供の野球の練習相手は無理でも、ティーバッティングができる環境を作ってあげることはできませんか？」と。
すると、ニコニコ笑って、「それなら得意です！」というのです。
そして１週間後、その選手の家の小さな庭に、丁度１打席分くらいのバッティングゲージができあがったのです。
お父さんがパイプで骨組みを作り、緑色の網で囲んでくれたのです。
大きな鳥かごのような感じです。
そして、市販で打っている、自動でトスが上がるバッティングマシンを購入して中においてあります。
格好のティーバッティングの練習場所が誕生しました。
私のうちの近くなので、練習をしていると、打球音が聞こえきます。
「頑張って練習しているな〜」といつも思っていました。
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練習は裏切りません。
練習は裏切りませんね。
その選手は４年生の今年、見事にレギュラーを獲得しました。
先月の試合でも猛打賞（１試合３安打）を獲得し、ニコニコでした。
いや〜。アッパレです。
野球経験がなく、運動も苦手な親御さんでも、息子の野球の上達のサポートはできます。
野球の練習相手やコーチングが無理であれば、練習環境を作ってあげるのはどうでしょうか？
別に自宅に自作のバッティングゲージを作らなくとも、ティーバッティングのできる場所を探し、練習道具を揃えるようなことでも良いと思います。
毎日ティーバッティングをこなしていれば打撃力はかなり付きます。
少年野球の練習のサポートにも色々な形があると思います。
このお父さんを見て、「本当に何かをしてあげようと思った時のパワーは凄いな〜」と思いました。
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